○オープニングアニメーション・レビューとは
シリーズアニメには欠かせない、作品の「顔・看板」であるオープニングアニメーション。その意義や趣、おもしろさについて語ろうという企画です。あくまで主眼はオープニング映像そのものに置き、本編のクオリティや製作背景などは加味しません。約1分30秒の世界で表現される「音と映像の美学」について、批評とランキングを行います。
※評価基準は以下の3部門に区分し、1部門につき10点、合計30点満点の評価となります。
[ 曲 ] 歌&楽曲の個性や洗練度を基準にした評価。個人の嗜好による比重が高い。
[映像] 作画,背景美術,CGなど、映像面に関する技術力やクオリティの評価。
[構成] 絵コンテ、曲(歌詞)と映像の同調,演出など、総合プロデュース力の評価。
さらに本レビューでは、2つの特別項目を設けています。
[イチオシ] 各レビュアーが10本中1本のみ、特別に推す作品。
総合点に3点が加算されます。
[ 作品観 ] 作品の顔・看板としての力=本編との関係性を、本編視聴者のみが記載。
一言コメント形式で、S・A・B・C評価。ランキングには反映されません。
今回のレビュー対象作品は、事前の予選で124本から選出された上位10本です。
○レビュアー紹介
norito
作品について語れるOPが減ってきた事実に切なくなった三十路男です。もっと頑張れ。
YoGAN
個性派OP好きの傾向は益々強まっています。今季はロボアニメが多くて嬉しかった…。
KYOU
今期はほとんど作品を見ている余裕がなく厳しい状況。はたして大丈夫なのか?
斬九
見た瞬間、衝撃が走ったOPは過去に十数曲。それに匹敵するOPの出現を待ち望んでます。
なっぱ
OPがいいアニメは本編もいい……とは限らないのが昨今。いやはや奥深いですなぁ。
rizing
主題歌MADをストーリー重視で編集することを趣味としているため、評価観点もストーリー偏重?
トール鉄
予選の点数付けに6時間以上を費やしました!ほぼ3クール分の新作OPを見たわけですからね。
KING
暑い夏には暑さに負けない熱いOPで盛り上がりたい所です。さて、今回はいかがかな?
○オープニングアニメーションレビュー2007夏期作品
アイドルマスター XENOGLOSSIA 第1期
おおきく振りかぶって 第1期
瀬戸の花嫁
DARKER THAN BLACK -黒の契約者- 第1期
天元突破 グレンラガン Ver.3
ひぐらしのなく頃に解
ひだまりスケッチ
ムシウタ
らき☆すた
ロミオ×ジュリエット
web企画「兵どもが夢の跡」
総合ランキング結果
「経験に裏打ちされた表現方法と、橋本みゆきさんのはじけるような歌声」
微熱S.O.S!!/ 橋本みゆき
作詞:畑亜貴
作曲:黒須克彦
編曲:大久保薫
オープニングスタッフ
コンテ:長井龍雪・椛島洋介
演出:長井龍雪
3DCG:サンジゲン・鈴木大介・南條楊輔
作画監督:竹内浩志(キャラ)・ 椛島洋介(メカ)
原画:秋山英一 金田正彦 山元浩 稲吉智重 森下博光 佐村義一
工藤誉寿治 山本勝久 大坪幸麿 久城りおん 小渕陽介 矢吹佳陽子
五反孝幸 藤井智之 胡陽樹 滝吾郎 渡部ゆかり 竹内浩志
監督:長井龍雪
制作:サンライズ
norito
[ 曲:8 映像:8 構成:9 総合:25 ]
橋本みゆきさんのボーカルは相変わらず軽快でかっこいいし、女キャラ満載なカット・メカのバトルなどいいとこどりしすぎじゃないか?と思える高水準なOPです。個人的には作詞王・畑亜貴のセンスにも一票。
[ 作品観:S ]
何気なく出ている後の悲劇性へのキーワード。
YoGAN
[ 曲:9 映像:9 構成:10 総合:28 ]
明るく元気!そして強い!キュートな女の子達が、いかついロボットでドツキ合うギャップを上手に料理しているなぁ。要所でこれでもか!と合わせるカットインや、リズミカルに締める終奏まで、抜かりのない仕事で魅せてくれた。
[ 作品観:A ]
POPで明るい雰囲気がひしひしと。
KYOU
[ 曲:8 映像:8 構成:8 総合:24 ]
制作がサンライズということで無難にまとめられている。なぜか舞姫あたりを彷彿とさせる。OPとしてはスタンダードな作り。
[ 作品観:- ]
斬九 イチオシ!!
[ 曲:9 映像:8 構成:8 総合:25+3 ]
サンライズ得意のロボットアニメ。経験に裏打ちされた表現方法と、橋本みゆきさんのはじけるような歌声によって、テンションも上がる。特にサビ直前の盛り上げ方なんかは秀逸。これもまた一つの王道パターンですね。
[ 作品観:A ]
ロボット恋愛物なのよね、文字通り。
なっぱ
[ 曲:7 映像:7 構成:7 総合:21 ]
コメントは差し控えさせていただきます。
[ 作品観:- ]
rizing イチオシ!!
[ 曲:6 映像:6 構成:6 総合:18+3 ]
流石サンライズ!という作りで、キャラの動きは見ていて気持ちがよく、ノリの良い音楽も映像にマッチしている。しかしどこかで見たような…舞-HiME?と、サンライズパターンというものが確かに存在する事に気が付くのである。
[ 作品観:- ]
トール鉄
[ 曲:7 映像:7 構成:8 総合:22 ]
軽快なテンポの曲調と、矢継ぎ早に展開されるカットインに惹きつけられました。女性ボーカルのロボット物の熱いOPは難しいかと思っていましたが、これは十分過ぎるほどに及第点です!
[ 作品観:- ]
KING
[ 曲:8 映像:8 構成:7 総合:23 ]
美少女にロボ。ノリの良いテーマソングに合わせてそつなく手堅く作られてます。キャラクターの紹介と状況の説明くらいであっさりめなのが物足りないといえば物足りないかもしれない。
[ 作品観:- ]
「彼らが体験するであろう楽しさも辛さも緊張もすべてが凝縮」
ドラマチック / Base Ball Bear
作詞:小出佑介
作曲:小出佑介
編曲:Base Ball Bear
オープニングスタッフ
コンテ:長濱博史
演出:長濱博史
作画監督:吉田隆彦・谷口淳一郎
原画:石浜真史 黄瀬和哉 小木曽伸吾 満仲勤 米澤優 野田康行 鈴木大
近藤源一郎 柴山智隆 佐々木啓悟 いずみひろよ 高橋瑞香 馬場充子
西位輝美 蘭部あい子 矢向宏志 亀谷響子 池平千里 大谷美里 松本文子
監督:水島努
制作:A-1 Pictures
norito
[曲:7 映像:7 構成:7 総合:21 ]
少年時代に野球やってればこれはクリティカルヒットものなのだろうなあ。自分は逆にそういう経験なかったので一歩引いた目線で見てしまったのが悔やまれます。各キゃラを背番号だけで写すカット割りとかは新鮮に感じました。
[ 作品観:- ]
YoGAN イチオシ!!
[ 曲:9 映像:9 構成:10 総合:28+3 ]
風景画のイントロ、ズームのAメロ、静止画のBメロときて、抑えていた動画がサビから暴れまくる。吐息や土煙に見られる臨場感と躍動感も素晴らしく、練習の一幕というストーリー仕立ての構成もストライク。タイトルに偽りなしのドラマチック仕立てだ。
[ 作品観:S ]
120%、夏!野球!堂々の看板。
KYOU
[ 曲:9 映像:8 構成:8 総合:25 ]
映像、構成は、淡々とした感じだが逆にそれが曲にあっていて構成ポイントに加算。個人的にかなり好感のもてる作品。
[ 作品観:A ]
本編の雰囲気がよく出てる気がする。
斬九
[ 曲:7 映像:7 構成:7 総合:21 ]
派手な試合のシーンではなく、それまでの過程や、練習シーンをメインにした作りが、この作品感を表している様でとても好感が持てます。ただ、あまりにマッチしていて曲の印象がやや薄いかな。
[ 作品観:S ]
細かい描写が実に巧みです。
なっぱ
[ 曲:9 映像:7 構成:8 総合:24 ]
OP自体が一つの爽やかな青春ドラマになっている。曲と映像との調和も良い。ある意味、一つのお手本になる一作だろう。しいて難点を上げるなら、今ひとつOPらしいインパクトに欠ける点だろうか?
[ 作品観:- ]
rizing
[ 曲:6 映像:5 構成:4 総合:14 ]
曲は何と歌っているのか聞き取りづらく、そのためか曲と絵が小節単位であっていないように見えてしまうのが惜しい。素朴なマウンドの暑さ(熱さ)埃っぽさが伝わってくる好作品。
[ 作品観:- ]
トール鉄
[ 曲:9 映像:8 構成:10 総合:27 ]
モモカンのノックと共に野球部の練習風景に切り替わる場面が秀逸!歌詞とのマッチングも素晴らしいの一言!”永久に続きそうで一瞬のワンサマー”といったフレーズの1つ1つが、もう戻らない高校生活を振り返らせてくれます。
[ 作品観:A ]
ハマちゃんの練習シーン入れてくるとは!
KING イチオシ!!
[ 曲:10 映像:7 構成:10 総合:27+3 ]
ドラマだねぇ!夏の熱気と球児たちの熱気、さらにはこれから彼らが体験するであろう楽しさも辛さも緊張もすべてが凝縮されている。この楽曲、歌詞、映像の見事なまでの一体感…清々しさは極上のものだ!視聴後の余韻に至るまで隙がないぜw
[ 作品観:S ]
ここまでやってくれたらもう何も言う事なしです!
「ライブのノリを表現したかの様な作り」
Romantic summer / SUN &LUNAR
作詞:桃井はるこ
作曲:桃井はるこ
編曲:桃井はるこ
オープニングスタッフ
コンテ:岸誠二
演出:岸誠二
作画監督:森田和明
原画:塩田学 清水裕輔 寺野勇樹 渡部崇 原修一 横峯克昌
監督:岸誠二
制作:GONZO×AIC
norito
[ 曲:8 映像:7 構成:8 総合:23 ]
キャスト・スタッフ表記部の静と通常動画の動のコントラストが実に印象深いOPです。サビ部分のダンスと夏を思わせる楽曲も非常にマッチしていてサビ後の燦の上着を脱ぐ?カットでとどめを刺された印象。
[ 作品観:A ]
夏と海と任侠と。
YoGAN
[ 曲:9 映像:7 構成:8 総合:24 ]
どこか昭和の匂いを感じさせる曲調と、演奏仕立ての映像がノスタルジックで惹かれます。味わいある雰囲気を出しているのに、スタッフ表記の静止画演出や、ダンスが単調で勿体ない。サビが一回だけなのも、ちょっと物足りなかった。
[ 作品観:B ]
キャラ構成がちと不明…?
KYOU
[ 曲:8 映像:8 構成:9 総合:25 ]
曲と映像がかなり合わせてあるため構成のポイントが高めになった。冒頭のキャラによる演奏からはじまるのが面白い演出。
[ 作品観:- ]
斬九
[ 曲:8 映像:7 構成:7 総合:22 ]
桃井はるこさんと野川さくらさんのデュオとはなかなか豪華な組み合わせ。ゆえに曲は安定してます。それだけに演出面にもう一工夫欲しかったかな。ただ、最初のエアギターをやってる所はなんかかわいい。
[ 作品観:- ]
なっぱ
[ 曲:8 映像:7 構成:8 総合:23 ]
トータルの完成度は決して低くはないんだけど、個々の要素を拾っていくと、何処かで見たことのあるパーツの寄せ集め。なんとなくこの手のは飽きたよ。なんていうのかな、もっと突き抜けた何かが欲しかった。モモーイの歌は個人的には好きだけどね。
[ 作品観:- ]
rizing
[ 曲:6 映像:6 構成:4 総合:16 ]
ライブのノリを表現したかの様な作り。見ていて非常に楽しい。キャラクターの止め絵とともにクレジットを表示するのも独特で新鮮味があるが、ちょっと表示時間が長い箇所があり、ライブのノリを寸断してしまっているようだ。
[ 作品観:- ]
トール鉄
[ 曲:7 映像:8 構成:8 総合:23 ]
曲に合わせてキャラが動くタイプのOPは見ていて非常に楽しいです。また映像と一体化させたスタッフクレジットの挿入方法にもセンスが感じられます。ただ、瀬戸組だけじゃなく、他のサブキャラにも、もっとスポットを当てて欲しかったなぁ。
[ 作品観:A ]
本編のドタバタ具合が伝わってきます。
KING
[ 曲:6 映像:7 構成:7 総合:20 ]
効果的なギャグシーンと歌謡曲っぽい主題歌のギャップで全体的に笑いを誘う作りになっている。テロップ挿入時におっさんどもだけ隠される辺りとか上手いですw 後ろで変なナマモノが踊ってたりとかね。
[ 作品観:A ]
この壊れっぷりは必須。
「とにかくコレをみせられたら、もう本編が気になって仕方なくなる」
HOWLING / abingdon boys school
作詞:Takanori Nishikawa
作曲:Shibasaki Hiroshi
編曲:abingdon boys school
オープニングスタッフ
コンテ:岡村天齋
演出:ちゃっぴぃ
作画監督:小森高博
動画検査:渡辺美佐
原画:高橋しんや 馬場充子 宇佐美皓一 安彦英ニ 長谷部敦志
監督:岡村天斎
制作:BONES
norito
[ 曲:8 映像:7 構成:7 総合:22 ]
レボレボはどんなことやってもレボレボですね。(笑)全体的に暗調なカット割りとどこか影を感じる登場キャラ達が良くマッチしていていいと思います。最後のしゃーどぅぅぅぅもしびれる。
[ 作品観:- ]
YoGAN
[ 曲:9 映像:9 構成:9 総合:27 ]
イントロの演出から一瞬にして引き込まれた。タイトルのスライドも含め、ここだけで本映像の半分の価値があると思った。黒をひたすら追う構成も、この男には一体どんな過去や意志があるのだろう?と想像させられずにはいられない。
[ 作品観:S ]
徹頭徹尾、真っ暗なんだなぁ…w
KYOU
[ 曲:8 映像:7 構成:7 総合:22 ]
一見したところ曲と映像の関係で構成が低いと判断したが、結局それなりの点数に。少し採点が甘かったか?
[ 作品観:- ]
斬九
[ 曲:7 映像:7 構成:7 総合:21 ]
イントロとそれに合わせての登場人物の描写がとてもカッコ良い。全体としては悪くないが、やや個性がなく、印象に残りにくい。もう少し手入れ出来たようにも感じてちょっと惜しい。
[ 作品観:- ]
なっぱ
[ 曲:7 映像:8 構成:6 総合:21 ]
曲と映像からビシバシと伝わってくるモノがあるし、構成も意味深で良い。とにかくコレをみせられたら、もう本編が気になって仕方なくなる。OP単体だと何がなんだかわからないものの、本編への導入としては高く評価したい。
[ 作品観:- ]
rizing
[ 曲:5 映像:6 構成:4 総合:15 ]
OPを丸々使って主人公の立場を描いているようだ。死神とそれを追う者…と見て取れるが、要素を絞りすぎた感があり、主人公の行動のみに目が奪われてしまうのはもったいない。
[ 作品観:B ]
トール鉄
[ 曲:8 映像:7 構成:8 総合:23 ]
心に闇を抱えながら夜の街を駆けるダークヒーローといったイメージが伝わってきます。決して動きは大きくないのにナイフ付ワイヤーを飛ばすシーンがカッコいい!!西川貴教のシャウトがこんなにアニメに合うとは思いませんでした。
[ 作品観:A ]
まさにタイトルを体現したかのOP!
KING
[ 曲:8 映像:7 構成:7 総合:22 ]
イントロが格好よいです。あとBメロの「ピンクの女」がインパクトでかいですね。最後に主人公を膝枕してる人物が誰なのかとか興味をそそられる作りですが、主人公の強さを感じさせるカットがないのがちょい残念です。いきなり瀕死って(^^;
[ 作品観:- ]
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