「作中の歌手が、外から見るOPを歌うという矛盾の妙」
[カット選出 りじんぐ]
※評価対象は第10話放送分です
nO limiT / エクリップス
作詞:KK/藤末樹
作曲:藤末樹
編曲:草野よしひろ
オープニングスタッフ
絵コンテ:板垣伸
演出:高橋正典
作画監督:平田雄三
作画監督協力:SUEZEN
動画検査:井本美穂
原画:田中春香 大塚八愛 伊藤大翼 エディ・メホング
Shin Hyung Woo 小野田将人 久保充照 木村光雅
神宮美八子 嘉手苅睦 SUEZEN 吉松孝博
第二原画:アナイス・シュビヤール 後藤麻梨子
監督:板垣伸(1-9話)、佐藤英一(10-話)
制作:SATELIGHT
norito イチオシ!!
[ 曲:8 映像:8 構成:8 総合:24+3 ]
エクリップスのPVとしての部分と正当な作品OPとしての部分が見事に融合している構成に脱帽。サビのキャラの過去を伺わせるカット割から最後の月+ライバルキャラの圧倒的な存在感までなんとも言えない迫力があります。
[ 作品観:- ]
YoGAN イチオシ!!
[ 曲:8 映像:9 構成:9 総合:26+3 ]
作中の歌手が、外から見るOP映像を歌うという、矛盾の妙。切なげなサビと、躍動感ある動画のギャップもいい。立体的な構図の意識、一貫性があるキャラ相関の中を、ビッグフットが駆けめぐる。この気持ちよさときたらもう!
[ 作品観:S ]
OPをライブとして取り込んだ9話には度肝を抜かれた。
KYOU
[ 曲:8 映像:9 構成:8 総合:25 ]
映像面では、人物、メカ、CG等素晴らしい仕上がりです。構成面では後半でかなり合わせてきました。もっとメカが中心になるかと思っていましたが、それほどでもなくキャラに焦点があてられた作品。
[ 作品観:- ]
斬九 イチオシ!!
[ 曲:8 映像:8 構成:8 総合:24+3 ]
ロボットを使ったバスケットボール、それのイメージキャラクターによるPVみたいな作りですね。サビの部分の畳み掛けるような歌い方はどうにもグッとくるものがあった。
[ 作品観:- ]
りじんぐ イチオシ!!
[ 曲:6 映像:8 構成:7 総合:21+3 ]
アイドルの歌を力として、戦地に赴き戦うアニメかと誤解してしまいそう(笑)キャラクターがどんどん出てくるので方向感を失いがちだが、キャラクターの重ね合わせでチームを表現する逆転技。また、映像の流麗感が心地よい。
[ 作品観:- ]
トール鉄
[ 曲:8 映像:7 構成:8 総合:23 ]
このレベルになるとアニメとCGの融合が完璧に行われており、違和感を感じさせない。さすがサテライト制作。手馴れたものです。OP曲のライブを映像を上手く盛り込んでいる点にもセンスを感じさせる!
[ 作品観:- ]
KING
[ 曲:8 映像:9 構成:10 総合:27 ]
活がいいね!アイドルっぽい3人娘のヴォーカル、切ない感じの楽曲、そして躍動感溢れる映像とミスマッチっぽいのに不思議なケミストリーを起こして実によく纏っているのに驚かされるぜ!
[ 作品観:- ]
上条あきら
[ 曲:8 映像:7 構成:8 総合:23 ]
歌姫の出てくる作品なのかわからないが、華やかなアイドルステージのような絵と、哀しみや意味深な暗いシーンが別物の作品のように見えつつも、一つに混ざっている所がおもしろい。
[ 作品観:- ]
オープニングレビューは予選の上位10作品を取り上げる形式のため、残念ながら本選から漏れた作品もあります。その中にも熱く語りたいOPがあろうというもので、web版では、予選落ち作品から各レビュアーがピックアップする傑作選をお贈りします。
明日のよいち
トール鉄
[ 曲:8 映像:8 構成:8 総合:24 ]
日向めぐみのアップテンポな曲に乗せて、良作画で展開されるキャラクター紹介に本編への期待も高まります!パースが効き過ぎてバカでっかく描かれた木刀には笑いましたが、迫力があって良し!
[ 作品観:A ]
わっさん……惚れる!
戦場のヴァルキュリア
norito
[ 曲:9 映像:7 構成:7 総合:23]
アニソングランプリ組のデビュー曲は今回もいい感じの作品に会えたなあ。独特の声域のボーカルに無難ながらも手堅い作りの映像がマッチしていると思います。
[ 作品観:A ]
セルベリアのおっぱいは正義です。
続 夏目友人帳
トール鉄
[ 曲:10 映像:8 構成:10 総合:28 ]
前半描かれた何気ない風景の中にも、妖怪が潜んでいたことがわかる後半。見えるものと見えざるものの視点を使い分けた演出に脱帽…これは巧い!背景描写の美しさも目を惹きます。何といってもツンツンした委員長が強烈です!
[ 作品観:S ]
やっぱ委員長でしょう!
ティアーズ・トゥ・ティアラ
YoGAN
[ 曲:8 映像:9 構成:9 総合:22 ]
ギターとドラムのイントロからウキウキ感が抑えられない。リズミカルで上がり調子な曲と、躍動感あるカット割り&キャラの動きが、気持ちいいったらない。画面の揺れを用いての、一般兵やオーク達らエキストラの臨場感も絶品。歌詞とのマッチングもピタリで、看板として揺るぎない一作です。
[ 作品観:S ]
ガイウスの世紀末覇王っぷりに吹いた。
夏のあらし!
トール鉄
[ 曲:8 映像:8 構成:8 総合:24 ]
今は無きLPレコードのジャケットを意識したカットと、ノスタルジックな曲調が昭和の時代を感じさせる。かといって古臭さは感じさせない絶妙なバランスで引き込まれました。カット割りにもセンスが感じられて好感触!
[ 作品観:B ]
どんなアニメかはわかんないかも…
はじめの一歩 New Challenger
YoGAN
[ 曲:9 映像:8 構成:7 総合:24 ]
なんと言っても曲、そして作品との相性が最高。LAST ARRIANCEのチョイスに大喝采です。Aメロで一歩が歩んできた道を垣間見ながら、サビでは自分が対戦者になるような錯覚も熱い…Bメロのタメが効くなぁ。ライバル・仲間達も盛り上げてくるけど、青木悪人すぎw サビ一回だけでバッサリ終わる短さも潔し。
[ 作品観:A ]
サビにタイトルがくる発想は斬新。
PandoraHearts - パンドラハーツ
norito
[ 曲:10 映像:7 構成:7 総合:24 ]
梶浦サウンドの集大成とでもいうべき曲の完成度の高さが突出しすぎていて映像構成がかすんで見えるほどのアンバランスが惜しい、惜しすぎる。ある意味でアニメソングには向いていない曲なのかもなあ。
[ 作品観:A ]
若干キャラクター垂れ流しの印象も。
まりあ†ほりっく
YoGAN
[ 曲:9 映像:8 構成:9 総合:26 ]
悪戯心と悪ノリも極まれば最高のエンターテイメントに。表に出しちゃいけない映像満載のなのに、「ははは、こやつめwww」とコミカルに済ませてしまうテイストが凄い。はっちゃけたと言うには余りある、小林嬢の歌声にもズギューン。
[ 作品観:A ]
白地に赤の配色がいろいろと象徴しとります。
ONE PIECE 第11期
トール鉄
[ 曲:6 映像:8 構成:8 総合:22 ]
初見では合わないと思っていた曲なのに、何度も見てる内に違和感が薄れてくる不思議。映像に関しては文句なし!よくぞこの曲に合わせたといったところ。矢継ぎ早に登場するキャラが本編への興味を掻き立てる点も○
[ 作品観:A ]
ハンコックと対峙するカットは圧巻
総括
推奨作品、一本も被らねえええ。それだけ今回は予選段階でも点数が散っていたということかな?
続 夏目友人帳、ティアーズ・トゥ・ティアラ、まりあ†ほりっくの3本は、1ポイント差で予選11位タイでした。
[ 25.3点(最高27-21最低) 曲:7.8 映像:8.1 構成:8.3 作品観:3.40 ]
2位 けいおん!
[ 23.6点(最高28-16最低) 曲:7.5 映像:8.1 構成:8.0 作品観:3.80 ]
3位 しゅごキャラ!!どきっ 第2期
[ 23.1点(最高25-18最低) 曲:6.6 映像:8.3 構成:7.9 作品観:3.50 ]
4位 シャングリ・ラ
[ 22.6点(最高26-19最低) 曲:7.9 映像:7.6 構成:7.1 作品観:3.00 ]
4位 戦国BASARA
[ 22.6点(最高26-17最低) 曲:7.1 映像:7.6 構成:7.5 作品観:3.33 ]
4位 ドルアーガの塔 ~the Sword of URUK~
[ 22.6点(最高26-20最低) 曲:7.1 映像:7.6 構成:7.5 作品観:1.75 ]
7位 黒神 The Animation 第1期
[ 22.1点(最高25-18最低) 曲:7.3 映像:7.8 構成:7.1 作品観:3.00 ]
8位 アスラクライン
[ 22.0点(最高26-16最低) 曲:8.1 映像:7.1 構成:6.4 作品観:2.67 ]
8位 涼宮ハルヒの憂鬱 第2期
[ 22.0点(最高24-18最低) 曲:7.0 映像:7.9 構成:7.1 作品観:2.60 ]
10位 スラップアップパーティー -アラド戦記- 第1期
[ 21.6点(最高24-19最低) 曲:7.6 映像:6.5 構成:7.5 作品観: - ]
※赤色表示は部門の1位です。
※作品観はS=4 A=3 B=2 C=1にて点数付けして、合計値を記載人数で割った数値です(4点満点)
総評
1位はバスカッシュが飛び抜けた。予選1位のところに4人のイチオシが加わり、後続を燦然と突き放す。サテライトらしいライブ・PV風の演出が好評で、構成点でも1位を飾る。最低点でも21点と安定した評価。作品観もトップであるが、実際は本編視聴は一人のみという、OPレビューならではの結果に…。
2位、けいおん!京アニ作品がまたもベスト3圏内へ。高い評価を得つつも、イチオシは皆無というフラレっぷり。最高・最低落差も大きく、好きな人は好きだけど、そうでない人はそれなりに。毎回触れていますが、レビューをやっていて、こうした極端な割れ方が特におもしろいです。
3位、しゅごキャラ。しゅごキャラシリーズも本選常連ながら、今回の3位はシリーズで最高位。映像部門でも1位を取り、大きなお友達の心を惹き付ける。ほとんどのコメントが「よかった探しに」終始し、好感度の高さが伺えた。
第2グループの4位はシャングリ・ラ、BASARA、ドルアーガの3本が並ぶ。映像点6.8と揃い、シャングリ・ラは歌の評価が高く(コメントでも多く)、BASARAは足軽ダンサーへの注目度高し。あとタイトル表示がないという珍しい作風も。ドルアーガは学園祭構成について賛否両論(やはりというか作品観も割れた)。それぞれ特色は出ているし、平均値は越えてきたが、あと一歩が届かなかったか。第2グループは団子状態になりやすいですが、3つが同一の串にまとまったのは初めて。
7位以下。黒神はタイトル通り黒中心の映像と光を用いた演出に声が上がるも、曲・構成が伸びず。
8位はアスラクラインとハルヒの2期が同着。アスラクラインは曲部門で1位を獲得。歯車演出の良さ以外ではコメントが寂しく…。ハルヒは様々な視点からレビューが寄せられるも、MAD的構成が原点要素となった模様。10位、アラド戦記。正統派・王道な作りという表現は、ほめ言葉じゃないの? +αがないと上位に食い込めない、多様化したOPの現状が伺える。
編集後記:
10本中3本にGONZO作品(共作含む)が入るという、会社の傾き加減に反比例して作品看板の評価は上場上々な結果に…(ノД`;) 予選1位にイチオシが集中して、本選で2ポイント近く抜きんでるのも希なケース。一極集中の2009年上半期でした。
1日目(金) 東地区J-36a 「BRIEFING-ROOM」
2009年上半期のオープニングアニメーションレビュー本を頒布予定です。
よろしければ、お立ち寄りください。
8/16日追記:
スペースへお立ち寄りいただいた皆様、ありがとうございました。
おかげさまで無事完売しました。
web上での公開は8/22頃を予定しております。
また、冬コミの申込みしています。今回、興味をお持ちいただけたら是非またお立ち寄りください。
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